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June 27, 2009

一世一代

体力的にもう演ることはないだろうと思っていたニザさまの油地獄、歌舞伎座のさよなら演目としてよもやの上演となりましたが、本日ついに千龝楽。

真夏日のギラギラ照りつける太陽を凌ぐような客席の熱気を一身に受ける仁左衛門さんは更に熱いものを内に秘めつつ面は静かに。
若い頃の鬼気迫る剥き身の激しさではない肚に熱を帯びているといった感じ。

野犬の遠吠えに怯えながら与兵衛が鳥屋に消えた途端に沸き返る客席。歌舞伎では通常カーテンコールはないことを知っている人たちの大きな拍手に応え、客電が落ち真っ暗になったところで開いた舞台には...
お吉が殺された時のまま横たわっている油屋だけ。

そのまま静かにまた幕が引かれ、どんなに拍手が鳴り止まなくてももう開くことはありませんでした。

ニザさまの美学なのでしょうね。ゾクゾクするほどカッコ良かった。

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Comments

こんばんは。
私も千秋楽見ておりました。
与兵衛が鳥屋から登場した時の拍手も凄かったですね。
舞台も客席もヒートアップ!感激でした。
ニザさん、まだまだ若く、与兵衛を演じられると思いますが、
今、ここで一世一代としたのも美学でしょうかね。
あの万雷の拍手の中、登場しなかったニザさん、
ホントかっこ良かったです。

Posted by: 里 | June 28, 2009 22:51

あ、やっぱりいらしたんですね(^^)

ニザ様は年々若くなってるんじゃないか?と疑いたくなる時があります。今回の与兵衛はイチバンやんちゃなガキ大将でしたよね。「殴りに行く」ってちゃげ&アスかよ!と(笑)
今更だけど、同じぼんぼんでも単なる優男と悪ガキの違いに気付かせて頂きました。

Posted by: J | June 30, 2009 00:53

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