« ミステリー(笑) | Main | 「江戸川乱歩とにしすがも少年探偵団 子どもに見せたい舞台vol.2 『少年探偵団 怪人二十面相を追え!』」 »

August 27, 2008

ケイファクトリー「四十雀ノコイ」

16日ソワレ ケイファクトリー プロデュース「四十雀ノコイ」THEATER/TOPS
THEATER/TOPSとの提携公演。作・演出はIOHの林邦應さん。
四十雀という鳥をワタシは種別認識して見たことがありませんが、ガチョウみたいな鳥ではなかった、というのだけは自信があります(笑)だからチラシの蒸し鳥(^^;はリアル四十雀がモチーフじゃないのは分かって、その姿態がファニーだから事前予測は「中年のドタバタラブコメディ」。
ところがオープニングの選曲に始まり林さんテイストのおだやかでやさしく、ちょっと切ない物語でした。40から、じゃなく始終秘めた恋をしてる男達。

主観的あらすじ
11歳の時に事故で亡くなった同級生・達也の命日に毎年集まってトランプとジュースを飲む男三人とその兄・淳也(小野剛民さん)。途中から集いの場を提供する蕎麦屋・水城(山崎さん)の妻・百合子の供養も一緒にするようになり今年は達也の33回忌。
地元で暮らす彼等もそれぞれに歳をかさね、パン屋の大村(井之上さん)はフィリピン・パブに毎週通い、印刷屋の早乙女(黒田アーサーさん)は結婚離婚を数回経験し今もそれなりに遊んでる?淳也はちょっとアキバ系で会社の若い女子社員に萌えて食事に誘ったりするけど実らず。やもめの水城を含め4人とも今はひとりもの。
ゴミ集積場のポリバケツで行き倒れている若くてキレイな女性・比呂美(吉井怜さん)を拾いこんだらタチの悪い酔っ払いだった。ところが彼女、男達が別々に大切に思う女性全てと瓜二つに見えるため彼等の動揺は大抵じゃない。もしやこの娘は妖精?
蕎麦屋の手伝いをしている睦子(名和利志子さん)は呆れて見守るばかり。

幼馴染で互いを愛称で呼び合う仲間でも、打ち明けられない想いを胸に抱く彼等はとても純なロマンチストなのです。そんな彼等だから、比呂美を非現実的と思いながらも半分はホントに人間ならぬ存在?と思えちゃったりする訳で。
その男達が一人ずつ比呂美と対峙することで実際には自分と向き合い直すことになる展開は上手いな、と思います。
大人ぶって普段は表に出さないほんとの感情を垣間見せる男達はとてもチャーミング。

水城の店を切り盛りしていた百合子が最期に残した言葉は「もういいよ」。水城はずっと考え続けていたけれど、どうしても判らないのです。引き摺り続けた妻への想い。
大村の心の中にずっとずっと生き続けるリリーさん。本当の想いは言いたいけれど言ってはいけない。知り合いが理解しない言語でなら、それでも誰にも聞かれないようにそっと、自分の気持ちを口にすることができるシャイな大村がとても愛おしいのです。

冒頭、大村が壁のエプロンに向かってタガログ語(らしいというのが途中で判ります)で語りかける姿を物語の展開と重ね合わせていくと、途中でネタばれしているのですが、更に水城が気付いているのかいないのか?それも冒頭の二人のぎこちなさを思い返すと知ってるような気もするし、でも違うような気もするし、と頭の一方では勝手に話を膨らませつつ物語を追っかけてました。

元カクスコの井之上さんと山崎さんが劇団を離れてから6年ぶりの初共演。
それをTOPSで観ていることに初めはドキドキしてしまいました。さっと目線が絡んだだけでも芝居が成立する、阿吽の呼吸のお二人をずっと見ていたかった。
いつ二人が歌いだすんじゃないかと、半分期待を込めて待ってましたがさすがにそうはいかなかった(笑)

|

« ミステリー(笑) | Main | 「江戸川乱歩とにしすがも少年探偵団 子どもに見せたい舞台vol.2 『少年探偵団 怪人二十面相を追え!』」 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12629/42296604

Listed below are links to weblogs that reference ケイファクトリー「四十雀ノコイ」:

« ミステリー(笑) | Main | 「江戸川乱歩とにしすがも少年探偵団 子どもに見せたい舞台vol.2 『少年探偵団 怪人二十面相を追え!』」 »