ガールフレンズ製作委員会「ガールフレンズ」
27日 ガールフレンズ製作委員会「ガールフレンズ」銀河劇場
一昨年暮に博品館で初演された時にどうしても都合が合わず見逃していた作品。ユーミンの曲で綴るミュージカルということで見逃したのをとても残念に思ってました。
再演決定に喜んだけれど今回もまた運悪く仕事などで行かれそうも無い...と諦めていたところ日曜ソワレがぽっかり空いて、しかも得チケが出た!となったら観るしかないでしょう(笑)
初演は池田有希子さんに堀内敬子さん華原朋美さんのWキャストでしたが、今回は裕子役に池田さんと島谷ひとみさん、真理子役に堀内さんと鈴木蘭々さん、と二人ずつ4人の組合せで。
ワタシが観た回は池田さん堀内さんの再演コンビ。
二人だけなのかと思ったら、それぞれの彼氏役の男性2名(加治将樹さん、中村昌也さん)に女性ダンサーさん4名。”Girl Friends Band”と命名された女性4人のバンド生演奏にのせて繰り広げられる極ユーミン的青春ラブストーリー。
女友達がそれぞれ恋愛をし、それなりに華やかな学生生活を楽しんで卒業、彼氏と別れたり互いに葛藤やあれこれあって明日は片方が花嫁に...
ストーリーは単純明快。あまりにもパターン化されてて演劇的にまるで面白味の無い展開、といってしまえばそれまでですが、少女マンガ王道路線のBGMがユーミンで自分の当時を引っ張り出して重ねて見られるとあれば思い入れる要素には事欠きません。物語にでなく、自分の思い出のかけらに切なくなれちゃうという不思議な作品。曲そのものに具体的な思い出がなくても、「この曲の頃は何をしてた、この曲はどこで聴いたっけ」など懐かしい空気が蘇って舞台の始まりから最後まで心がざわざわしてました。
『ユーミンソング・ミュージカル』のサブタイトル通り、普通の台詞は一切なし...あ、一度だけ「真理子」って名前を呼んでたっけ。
ユーミンの楽曲を次々に繋ぎ合わせるだけなのにきっちりと物語が成立しています。それも歌詞という会話言葉では登場させられない規模のスケールを抱いた言葉の連続で平凡な話がやけにドラマティックに見えてきます。
いかにユーミンの歌詞が日常にありそうな出来事を様々なシチュエーションで(しかも同じフィルターを通して)ドラマに仕立て続けているのかをひしひしと感じます。
池田さんも堀内さんもさすが女優さんな年齢不詳っぷり(笑)ポニーテールが似合う池田さん、彼と別れてからの「街角のペシミスト」では雰囲気一変し哀しい大人の女性らしさに溢れ、また恋愛中の表情の可愛らしいこと。時に歌唱が感情に流れオーバーアクト気味な気もしますが安心して聴いていられる歌を堪能。
堀内さんはザ・ミュージカル正統派の歌いっぷり。ユーミンの楽曲本来はこういう旋律だったんだよね、と再認識できるうえに役の感情がのせられているのでストンと胸に歌詞が落ちてきます。
この舞台、企画・原案がホイチョイ・プロダクションズなのです。そう『私をスキーに連れてって』のあのホイチョイ・プロダクションズ。さすがに私くらいの年代の青春期を象徴するような作品を手掛けるのがお得意。
派手なスタジャンのペアルック、前を大きなピンで留めてるスカートなど懐かしいアイテムも登場。
センターの壁に歌詞を投影するのは世代を超え観客に楽しんでもらうための配慮なのでしょうが、ミュージカルの構成として、また全部歌える身(^^;の私感としてはちと目障り。
幸か不幸かワタシの一番の思い出の曲(ナイショ)は登場しませんでしたが「魔法のくすり」「潮風にちぎれて」「星空の誘惑」などなど聴いていると様々なことがフラッシュバック。ファンとまで言わずとも、ユーミンの曲にある程度の記憶が重なる人にはオススメな作品。


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