ホリプロ「エレンディラ」
26日 ホリプロ「エレンディラ」彩の国さいたま芸術劇場(大ホール)
なんと最前列センターという素晴らしいお席から。誘って下さった友人に感謝。
ガルシア・マルケス原作で83年には映画化もされている作品(ワタシはどちらも未見ですが)。昨年にしすがも創造舎での上演のため坂手さんが脚本を書いたけれど、蜷川さんとしては本が会場とそぐわない、とかいう理由で上演が延期され、彩の国でようやく上演にこぎつけた曰く付き。
紗幕が開くとセットが一つも無い大ホールの空間に照明で奥に延々と続く道を演出。風の音とともに荒野が目の前に広がります。この劇場でこんなにも奥行きを感じたのは初めて。新国立かと思っちゃった(笑)
間近なお席だったせいだけじゃなく、物語の展開がどうなるのかに惹き込まれて4時間10分という長さは感じませんでした。休憩2回というのも良かったのかな。
祖母(瑳川哲朗さん)への借金を身体で払うエレンディラ(美波さん)。祖母と共にコロンビアの砂漠中を移動してはテントに男を迎え入れるだけの身の上だけど、ある日出逢ったウリセス(中川晃教さん/英語読みはユリシーズ=オデュッセウス)と恋に堕ち、祖母のもとから逃げ出そうとする。実際に祖母から自由となったエレンディラと一緒にいたのはウリセスそれとも孔雀?...
登場人物がみ~んなどこか現実離れしていて、どこからどこまでが現実で夢の中なのか?エレンディラの夢か語り部が創り出した物語なのか?混沌とした妖しい物語...なんだろうと想像はつきます。ただ、この劇場でこれだけの大掛かりな具象を目の前にすると、全てを受け止めるだけでいっぱいいっぱいになっちゃうせいかイメージできる余白がなくなっちゃう。観ながら目前に無いものも同時に観るのが好きだったりするのだけれど、脳内映像上映できませんでした。
それと...音楽(作曲:マイケル・ナイマン)に違和感。やけに壮大っつ~かご大層で西洋の宗教曲めいたトーンで、幻想世界とはちょっと違うと思う。エレンディラが罪人だったり被害者だったりするならありだけどワタシはそうじゃないと感じたので。もっとキッチュな雰囲気のがいいな。もっとも蜷川さんの演出プランとは合致してたので単に好みの問題。
総体的に活字で読む方がワタシ向きかもしれませんわ。
南米の砂漠で名を馳せる美少女というのに美波さんぴったりでした。ずっと少女のままでいて、でも芯にとても強いものを秘めてる。彼女に体当たりの演技が盛り込まれていたために屋外公演は向かなかった、ってことではないと思いたい。
中川くんの朴訥とした台詞も世間に出たばかりの青年っぽさが滲んでまあ良かったけど、さすがに歌ってる方がぐっと響いてきます。お席の関係(ゼイタクな悩み)でピアニッシモで歌ってる部分が聞き取れなかったのは残念でした。
あがた森魚さんが何故に歌わぬ写真屋だったんだろう?
國村さんは3幕まで出番が無く、出ていきなり場を攫わなきゃいけないのだけど、なかなかテンション作るのたいへんそう。
なんと言っても嵯川さんの怪女っぷりが凄かった!エレンディラより遥かに興味深い存在で、おばあちゃんが主役の舞台になっちゃってた気も。髪梳きとか出刃での○○とか、お岩様ですか?(^^;
マチネ観劇なら大抵立ち寄る駅前スーパー内Farmer’s Caféのいくつかあるランチセットから小腹すいてる時に向いてるFarmer’s Lunch。山盛りのグリーンカールにベーコンとクルミに温泉卵のシーザーサラダ、トーストと有機卵のプリン、有機栽培のコーヒー(前から思ってるのだけど、これって身体にいいの?悪いの?(^^;)で\800と女子には嬉しいセット。
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