NODA MAP「THE BEE」日本版
7日ソワレ NODA MAP「THE BEE」日本版 シアタートラム
某所オフ会での観劇。一人で観なくってホントに良かった~。
観終えた時にはあまりに怖くって言葉に出来るものが見つからなかったのだけど、ロンドン版を観てようやく振り返ることができる気がします。
と言ってもなんせ野田作品はワタシには1度で受け止めるには手強過ぎて、未だにう~ん...と思う部分が多々あって未消化状態。
筒井康隆さんの「毟りあい」を原作として。平凡な日常にいる主人公が気付いたら全くの異次元じゃないかと思えるほど非現実的な場面へスライドする展開はまさに筒井色。とはいえ無機質でメタルな文体で読むのと、目の前でリアルな肉体が痛めつけられるのでは衝撃度合いがまるで違うのです。抽象的な小道具を使っていてさえ実感を呼び起こす痛みが全身に走ってぞわぞわしてしまいます。
被害者がちょっとしたことで加害者になり、更にその加害者がまた被害者となって...世間も注目しなくなり、本来の目的(なんて本当はないのかもしれません)を失っても、メビウスの輪のように永遠に終わらない空虚な行為の繰り返し。身近なご近所さんのケンカから、大国を揺るがせる報復テロまで様々な事柄を想起させる、書かれた30年前よりも現在との距離の方がよほど近くなっているのではないでしょうか。
井戸を演じる野田さん以外の3人が目まぐるしく役を変えて井戸にまとわり付く様子それ自体が虫が飛び回っているように鬱陶しく見える前半、あぁサラリーマンって働き蜂って言われてたよなぁ、なんてことも思い出したり。
井戸が小古呂の家に立て篭もってからの後半は時が止まってしまったような終わりの無い繰り返し。等活地獄の様をみせつけられるような。
秋山さん@小古呂の妻は自分の内へ内へと感情を押し込めて、機械になってしまったようにみえました。
井戸の最後の笑みは、自分を見失い義務のように続けていた行為の最後の勝利を確信して、というより解放を喜んでいたのかも。
舞台上の役者さんを上手く使って騙し絵のような映像が面白くて好き。
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12629/15990009
Listed below are links to weblogs that reference NODA MAP「THE BEE」日本版:


Comments