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January 18, 2007

NODA MAP「ロープ」

16日 NODA MAP「ロープ」シアターコクーン
4日に観た時にきりっと引き締まった印象があった舞台、今回は言葉の粒立ち方が変わってました。

大きくはノブナガの方法論が変わりました。前半を戯画化されたコント風な台詞回しにすることでヒッキーのレスラーという状態が突飛なことじゃないという世界感を築き上げています。リアルなのかバーチャルなのか曖昧な世界。足元が不安定で脆い“今”が舞台にありました。
そして息詰まる後半、役者の重力を加えどっしりした台詞が真正面から放たれ、曖昧な世界がくっきりと開けていき、途方に暮れるけれど、その行き着く先に見える希望(あるいは作者の願い)に救われて。
タマシイの台詞の音ではなく言葉を丁寧に伝えようとする姿の真摯さに打たれます(そのため一時短くなった上演時間が少し延びていました)。

野田さんの舞台の特徴だと言われる『言葉の疾走感』や『言葉遊び』が眠りに付いて、台詞の力が躍動する作品。ワタシは好きです。


ひとつだけザンネンだったこと。最後のシーンで台詞を噛んでしまったえり子さん、言い直しをしたのだけど途中から吹いてしまって更に言い直そうとしたのがグダグダの笑い混じり。舞台上の三宅さんだけでなく張り詰めていた客席にも笑いが広がってしまい、野田さんが何とか修復したものの何とも居心地悪い空気の中でノブナガの登場となってしまった。
言い間違いはそりゃないに越したことは無いけれど、人間ですもの仕方ない。問題だったのは自分の失敗に自分で吹いてしまったこと。あの流れで笑いを引き起こしたら、シーン台無しなことは充分承知しているはずです。ご自身演出家でもある方ですしね。

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