INOUE KABIKI SHOCHIKU MIX「朧の森に棲む鬼」
31日 INOUE KABIKI SHOCHIKU MIX「朧の森に棲む鬼」新橋演舞場
20時開演でのカウントダウン公演。イベントのことは別に書いたので、こちらは本編のことを。ネタバレ有りあり。
もともと「リチャード三世」のようなヒールな染さんを描きたいとの企画とだけ前情報。
“染さんを魅せる!”に注力した豪華な座長芝居。
30分の幕間を挟んで2幕三時間半の八割方出ずっぱりの染さん。当たり前だけど立ってるだけじゃなく、膨大な台詞言って走って、殺陣もやって八面六臂な大活躍。座長公演を背負って立つ姿に惚れ惚れ。そしてサダヲさんの運動量も染さんに次いで凄まじい。
(同じく演舞場で座長公演だったタッキーの運動量も凄いと思ったけど、染さんもサダヲさんもその数倍動いてるわ)
秋山さんのドスが利いた台詞、大好き。対決シーンとってもカッコイイ。
物語はリチャードというよりマクベスの影響の方がより強く見える。外部の人に書いてもらったり演出してもらったりすると、自分でやり直してみたくなるのは物書き(或いは演出家)の性なんでしょうか?(笑)
出演者の力業で押し切られた感が強く、阿修羅城~のように作品のオリジナルなパワーはいまひとつ伝わってこないのでありました。だから満足しなかったって訳じゃなく、かなり楽しんだのも事実。
自分で運命を捏造した男と運命に翻弄された男を一人として描こうとしているのでどことなく落ち着きが悪く、周囲の人との関わり方がまだすっきりしてない気がする。
いずれ殺すにしてもシキブはあの時点では生かしておいた方がオオキミになりかわり易いはずなのにとか、マダレの仏心(?)とか、サダミツ似はもう一回出てくるのがお約束じゃないんだろうか、とか腑に落ちないとこがまだまだあるのだけれど、これらもきっと2ヵ月の間に整理されていくことでしょう。
そしてプレビュー千穐楽(by染さん)だし新感線だから修正していくと思うけれど(もう直ってるかも)、珍しく音響バランスが悪い。8列センターなのに、三人の朧の歌詞が半分も聞き取れない。物語のキーワードだったらしいのに判らないまま『同じ顔の女』という台詞が登場する度に「それが何なの?」とストレスになる。幕間に歌詞カード読もうかと思ったけど、文字が小さくて劇場の薄暗い照明だと疲れるのでギブアップ(^^;
その他の場面でもSEと台詞が被って何言ってるか判らないことが数度。演舞場そのものは音響が悪いと思ったことは無いので、持込み分に何か問題あるんだろうな。
観てる間には思い出せなかったのだけど、落ち着いてから役名を見直して四天王はあぁやっぱりそうだったと納得。歌舞伎だと鬼より蜘蛛と一緒に出てくることのが多いんじゃないかな?ウラベとサダミツの衣装&鬘がかなりツボでした。
いつも以上に凝ってる照明と仕掛け。冒頭からの雨降りはともかく、ラストシーンは歌舞伎小屋だから慣れてて安心できる大掛かりな見せ場。とはいえ松竹座で出来るのか?心配だったりする(^^;今から南座に変更、ってことはないだろうな。
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