青年団 ソウル市民三部作連続上演
16日 青年団 ソウル市民三部作連続上演 吉祥寺シアター
「ソウル市民」 「ソウル市民1919」と新作の「ソウル市民~昭和望郷編~」を日替わりまたは1日3本立てで上演する企画。1919がもとの「ソウル市民」の10年後で新作の昭和望郷編は更にその10年後のお話。
ワタシが「ソウル市民」と出会ったのは1919初演時のやはり同時上演演目だった時。その時は歴史と照らし合わせることもせず観てしまったのだけれど、今回3作を通してみて改めて時代背景がキーになっていることに気付きました。
もちろんそんなことを抜きにして、無意識のうちに相手を傷つけてしまう言葉の暴力や、“対ひととひと”の様々な問題を描いた普遍的な作品としても見応えは充分。
1909年(明治42年)は伊藤博文がハルピンで韓国の愛国者・安重根に暗殺された年。その事件が韓国併合への契機となったとされている大事件。日本人が領主然として植民地・韓国で暮らしていた時。
1919年(大正8年)は世界中に植民地があり、朝鮮で三・一独立運動が、中国では五・四運動(いずれも抗日運動)が起こった年。
1929年(昭和4年)はスターリンの独裁体制が確立して世界大恐慌が始まった年。
ワタシ自身が知る20年間からは想像もつかないくらい世界規模で激動の時代であったことは確かでしょう。そんな時代でも、篠崎家ではあいも変わらない時が流れているようにみえる。人間のたくましさを見ている気もします。
「ソウル市民」を書いた時に三部作の構想があったわけではないようですが、10年単位で日本の明治・大正・昭和をぴたっと納めるなんて出来すぎ。


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