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December 26, 2006

NYLON100℃「ナイス・エイジ」

24日マチネ NYLON100℃「ナイス・エイジ」世田谷パブリックシアター
2000年の初演は観てません。内容を知らずに観たら今までNYLONに対して抱いていた印象とかなり違う。まさかナイロン観て泣かされるとは思ってなかった。随分と「えぇ話」じゃないですか。観てよかった。

ナンセンスギャグも多数だけれど、どこかまだ垢抜けないコントめいていて、それが作品の時代感とマッチしているからか暖か味がある。
取り上げてる時代の大半を知ってるから尚更そう感じるのかな。特にあの事件の時、近くは無いけど遠くも無い山にいて、ヘリの音をたくさん聞きながらも世間から離れた環境下で事件を全く知らずにいたため一際記憶に残ってることがらだったりするせいで思い入れがあるかも。
定点観測風な時間移動というとちょっとキャラメルを思い出すけれど、それよりも観ていての印象は「ソウル市民」3部作に近いな。タイムトラベルもの、と言っても、最初っからルールをぶち壊すために存在してるような時間移動捜査官328号(って一体何の数字なんだ(笑)?)がやりたい放題で『何でもあり』を決定付ける。そのくせして、SFの原則を破ってることへのこだわりを正しく持ち続けるフォローぶりなのが面白い。

お人好し故に零落れた元お金持ち一家がシアワセだった頃へと意図せずタイムスリップして、その時に自分がやり忘れたこと、やって後悔していること、第三者にやって欲しいと思ってたこと、をちょっとずつ軌道修正しようと試ると...
自分が望んだ訳ではなくとも、いざその場に舞い戻ったら、「あの時あぁだったら...」を思い出して変えてみたくなる。それは今がシアワセではないから。
普通のお芝居に仕立てたらかなりのメロドラマ。あえて笑いで包むのは作者の照れ?

強力な外部出演陣を前面に出しているからか、劇団メンバーはちょっと脇に回って手堅く作品世界をまとめて揺るがない安心感。
(細かいことだけど、新谷さんが持ってたスーツケースに4輪キャリアが付いてる(当時はなかった)のはわざとかなぁ?)

千穐楽につきカーテンコールにケラさん(黒髪になってる)登場。
「どうも、作・演出の平田オリザです。」ワタシ的に完全ストライクなコメントでした(笑)

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