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October 09, 2006

ホリプロ「ペテン師と詐欺師」

8日 ホリプロ「ペテン師と詐欺師」天王洲 銀河劇場
天王洲アートスフィアが経営難で閉館し、施設を買収したオリックスから運営を委託されたホリプロによるリニューアル・オープン記念公演。
下にも書いたようにとてつもなく豪華なお花で溢れかえっていたのは『ホリプロの劇場のこけら落とし』だから、なのですね。

ミュージカルであることだけは知ってたけど作品の予備知識なしで。
鹿賀さん市村さんの顔合わせでブロードウェイ・ミュージカル。ストレートプレイでは昨年「デモクラシー」で共演したけれどミュージカルでは「You Are The Top」を鹿賀さんが降板して実現しなかったから実に四季以来27年ぶり。そりゃ、内容なんぞ知らずとも(^^;即「観たい!」と思ったし期待しましたわ。
...なんだけど...(以下かなりネタバレ)

おはなし。とてもスマートに女性からお金を巻き上げるペテン師ローレンス(鹿賀さん)と相棒のアンドレ(鶴見辰吾さん)のもとにご当地に20代と思しき詐欺師ジャッカルの情報が。そこに現れたのは粗野な小銭稼ぎの詐欺師フレディ(市村さん/年齢不詳、ということにしておこう(^^;)。ローレンスの手口に感動したフレディが弟子入りを申し出るが、信用しないローレンス。二人で石鹸王の娘クリスティーン(奥菜恵さん)から5万ドル巻き上げる競争をすることになり...

オープニング、いきなり鹿賀さんのソロが弱いし聞き取り難い。5列目センターなのに。地声とスピーカーからの音とのバランスが悪いのか?オケピの演奏が鳴りすぎるのか?など悩みつついると、アンサンブルの方達や市村さんの歌はちゃんと聞こえてきた。ってことは...
聞き取り難いのは台詞もそうで、なんとか聞いて付いてくけれど、フレディの年齢設定のことやらあれこれ考えてもいまひとつ作品のトーンが判らず、どう反応していいのやら。オクラホマの大富豪の娘役の聖子さんでようやく明快なキャラが登場。「あぁこれドタバタ系コメディだったのね」とやっと確認できてほっとしたけど、同時に作品のカラーがきちんと打ち出されていないのが気になって気になって。
まだ4ステージ目だから上手く噛み合っていないのかもしれないけれど、ローレンスがダンディで真面目に決めてる周りでみんながドタバタしてる、というお話だと思うので、特にアメリカ人の金持ちマダム(愛華みれさん)とクリスティーンがもっとはじけて派手に持っていってくれないとテンポが出ないんじゃないだろうか。逆にフレディはあまりドタバタし過ぎないでいる方がいい気がする。っていう以前に、フレディってジャッカルと思われるという設定なら見た目年齢が老けてても30前半じゃなきゃだめなんじゃないか?それにはいっちゃんじゃさすがに辛いし小者っぽくもない。
この二人の顔合わせで、なら違う作品にすべきだし、この作品ありき、なんだったら正直ミスキャストだと思うのね。

クリスティーンが物語の鍵を握ってることはバレバレで、まぁそれはそれでOKなんだけど、それだけ重要な役なのだから、ミュージカル歌える人にして欲しかったとつくずく。ラストの場面を考えた役作りという面では奥菜さんぴったりだと思うのだけど、いかんせん歌が。盛り上がって欲しい場面で引いてしまうので楽しめないのはすっごいストレス。アンサンブルさん達の使い方も面白くないし、とにかくぱっとしない舞台でした。聖子さん1幕だけというのが無茶もったいないし、鶴見さん渋くイイ感じなだけにもっと見せ場をきちんと作ってあげて欲しかった。

持っていきようによってはたくさん笑えて楽しい作品になると思うだけにザンネンだわ。違うメンバー&演出で再演希望。

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