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October 13, 2006

新国立劇場「アジアの女」

12日 新国立劇場「アジアの女」新国立劇場 小劇場
対面客席のセンターステージ。荒れた土地の両サイドに廃屋のようなビルと1階を押し潰して2階部分が地面に乗ってる一軒家。

芝居中に提示されはしないけど近未来の日本(の東京)が震災に見舞われた後の姿。
孤立した場所に時折郵便配達警察官の村田(菅原永二さん)が訪れるだけの兄(近藤芳正さん)と妹(富田靖子さん)二人の暮らしに突然一ノ瀬という男(岩松了さん)がやって来る。そしてボランティア活動の勧誘に女(峯村リエさん)もやって来て...

物語の世界感の掴みどころが判らなくて苦戦。タイトルを台詞として取り入れてるところが取って付けたような落ち着きの悪さで更に謎が深まる。
設定全てが胡散臭いことは気にならないし、人々みんな(郵便配達警官はフツーか)どっかおかしいのも有りなんだけど...このお芝居の観客として存在することはちと辛かったな。

以前も思ったけど役者の岩松さんはご自身の本よりも他の方の作品で出演してる時がやっぱり好き。ギャグを言わない富田さん観るのってすごく久しぶりな気がする(笑)存在することが一回り大きくなったような。近藤さんの普通さ加減は安定してて安心できる拠所のはずなのに今回はそれで尚更読めなくなっちゃった。長塚作品だから『何か隠してるだろう』の先入観が間違いか?

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