PARCO PRODUCE「PRIVATE LIVES」
19日ソワレ PARCO PRODUCE「PRIVATE LIVES」青山円形劇場
脚本の飯島さんのブログを愛読していたので(笑)作品への不思議な思い入れなんかもあったりして、きっと面白い、という先入観が吉と出るか凶と出るか...
ノエル・カワードが1930年に発表したラブ・コメディ。かなり有名で日本でも「私生活」という題名で繰り返し上演されているらしいのだけどワタシは初見。検索したら2002年からアマンダ水谷八重子さん、エリオット岡田眞澄さん(合掌。現在は川崎麻世さんに交代)、ヴィクター立川三貴さん、シビル汐風幸(蛇足ですが仁左衛門さんのお嬢さんね)さんで上演(演観などの巡業中)してるんですね。
美男美女で性格も似ているが故にぶつかり合い別れたと見えるカップルがそれぞれに再婚したハネムーン先のホテルで隣通し、なんて都合のいいきっかけこそ眉つばだけど、それ以外は実に人間味溢れる憎めない駄目カップルと、じつに常識的で立派な上流の人間が駄目カップルに振り回されて本音をむき出しちゃうに至るまで。
すっごく面白かった(^^)
ちょっと前のハリウッド映画みたいな導入部に始まり、台詞劇でいて筋肉バトルのようなドタバタも楽しく、おしゃれなコメディでした。
1930年当時にイギリス人がハネムーンでドーヴィルへ行ったり、焼けぼっくいに火が付いた二人はパリまで自家用車で逃避行、というだけでかなりの富裕層であることがわかる。アマンダとエリオットは上流階級の堕ちこぼれが結婚で失敗したのを親や周囲が何とかして堅実な相手と再婚させたってとこかな?(笑)。二人とも相手に対して「好き」とか「愛してる」は言ってるけど、本気にはみえないものね。なので、再度出会ってしまった二人が今の相手を捨てて元に戻っちゃうのに違和感がない、っていうかビジュアル的にもお似合いのカップルなんだもの抵抗無く観客も受け入れちゃうでしょう。
久世さん登場時のバスタオル姿が艶っぽかった(^^)肩甲骨もキレイ。もちろんドレスアップしてからは無敵って感じでしたね。葛山さんは白地に派手なストライプのスーツをさらっと着こなしてカッコイイ。身長がある二人が物凄い勢いで互いに悪口を言い立て取っ組み合う二幕は圧巻でした。
西川さんもヒゲがよく似合ってて将来は銀行頭取か国会議員かって風情。ともさと衣さんも良家のお嬢様っぽくて可愛い。
そしてチラシにも載せず隠し玉(笑)だったメイド役の詩梨さん。インパクトある体型だけじゃなく際立ったキャラでも楽しませてくれました。
さっきから1930年としつこく書いてはいるけれど、観てる時には全く時代を感じず、現代のお話と言われてもすんなり信じられちゃう。それは台詞と演出のよさに他ならないと思うのですね。歯切れの良い言葉は明快に聞き取れるしテンポも良い。終始ドタバタしてるって訳でもなくきちんとメリハリがある。メイドの片言英語を方言とぞんざいな言い回しで表現してるところが憎い。そもそも彼女がフランス語ネイティブかどうか怪しい感じなんだもの。
アマンダのドレスが赤と黒のはっきりした色なのに対し、シビルはピンクと水色と衣装でも判り易く印象付けてるとこがコメディっぽくていいですわ。
ところで、この舞台が以前日記に書いた出演者の劇団先行発売が急遽中止になった作品でして。理由は販売を委託されたぴあが、前日のテスト回線から本番用に変更し忘れたという単純ミス。そのお詫び状が送付されていたのだけど、それをみせるとプレゼントをくれるというので(お詫びの品なんだからプレゼントってのはどうよ?と思ったけど)キャラメルの受付に寄ったら、この公演のために作成した西川さんのポストカード2枚(サインが印刷じゃなく手書きにみえる)をくれた。
経費は当然ぴあ負担だろうけど、劇団や出演者にとんだ負担が掛かってお気の毒。
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