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August 30, 2006

日本テレビ キューブ「小鹿物語」

29日 日本テレビ キューブ「小鹿物語」シアターコクーン
事前に劇場折込等で出回っていたキラキラお目々の可愛いバンビちゃんのチラシじゃなく、真矢さんの某生保CFのキャラクターのようなバロック風衣装を着てる本チラシを劇場に来て初めて入手。コクーンで当日チラシをくれること自体珍しい。しかも舞台は戦時中の大阪で「チラシとは何の関係も無くてごめんなさい」って、じゃ何でこの本チラシ作ったんでしょ(笑)

薄々わかってた気もしましたが、やられましたね。芸名が奈良野小鹿(さんまさん)。タイトルまでネタっすか。
太平洋戦争真っ最中で男性が続々と戦地に徴兵され、国を挙げての戦時下ではお笑いの劇団「笑劇場」も小屋を追われ、路上ライブで日銭を稼ぎ、食べるのもかつかつな毎日。しかもそんな彼等を非国民だと情報局の塙(生瀬さん)が狙ってる。

作劇の基本パターンは王道の吉本新喜劇。さんざ笑ってホロリとして落としてハッピーエンド。ただこのシリーズは“戦争”を描くことが決まりなのかな。ま、それはそれでいいのです。
予定が2時間半+αで30分程度(笑)という上演時間は、そのステージでさんまさんがどれだけアドリブを仕掛けるかに左右されるということ。本筋はあっても、あくまで役者・明石家さんまをどれだけたっぷり観せるか、という舞台なんですね。もちろん大方の観客もそれを目当てで来ているのだから間違ってない訳で。
そんな観客の期待に背くことなく、ほぼ出ずっぱり喋りっぱなしのさんまさん。生であれだけ弾丸トーク(じゃない台詞だわね)しかも、どこからどこまでがネタでどっからアドリブなのかほとんど識別できない自然さっていうのは笑いの超上級編。しみじみ上手いなぁって思います。生瀬さんとのコンビは本当に相性がいいんでしょうね。

前作よりストーリー展開が唐突じゃなくてちゃんとお芝居になってたので安心感がありましたね。小鹿が戦況の悪化に伴いきつくなる弾圧に反抗して小鹿野バンビに改名しちゃうとこや、特高に従ってやむなく戦意高揚目的の劇(江戸時代版「ベニスの商人」悪人は当然米英)をやらされてキレちゃったり、戦況の真実を伝えない大本営発表こそがお笑いだと言い切るとこなど見せ場もきっちり。
ま、不必要に冗長なのは相変わらずだけど、それがつまらない訳ではないからいっか。

小鹿を支える妻の琴子(真矢みきさん)は主役のさんまさんの影になっちゃって、見せ場は少なかったけれど、何の変哲もない布切れ持って徳利をマイクがわりに和服でレビューショーしてたって様になるかっこ良さ。見せ方を心得てらっしゃる。
共演者では中山祐一朗さんが予想よりも出番が多く扱いも大きく芝居も良かったので嬉しい。新谷さんがどちらかというと進行役に回ってるのも面白い。八十田さんと山西さん、そりゃみんな思ってたに違いないけど言わない「キャラ被り」を逆手にとってネタにしちゃうのは卑怯だ(笑)

途中女優ネタで「女優の涙にだまされちゃいけない」みたいな発言があるのだけど、ラスト生瀬さんだって涙してて、ついもらい泣きしそうになったのに、暗転した途端にす~っと掃けく姿を見たら「男優の涙にだってだまされちゃいけないんじゃないか!」と。

ちょっと耳に挟んでいたものの、実際に自分の席に『演出上、上演中(開演2時間15分以後)に舞台上より、わずかですが、水滴が掛かる場合がございます』という紙が置かれ、椅子の下にビニールシートがあったのにはちと怯みましたわ。“毎日入れ替えている浄水した水道水”と書いてあるし、ただの水ならいっかということでシート使わず観てました。シートはワタシの席までで、臨席の友人のとこにはなかったのだけど、彼女にも水飛沫飛んでました(^^;

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