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July 30, 2006

パルコ+リコモーション プレゼンツ「開放弦」

30日ソワレ パルコ+リコモーション プレゼンツ「開放弦」PARCO劇場
倉持作品とG2さんの組合わせと大倉さんに惹かれて。
現代の農業で生計を立てつつ趣味で音楽をやってる若者達と彼等の間に突然割って入ってきた都会のマンガ家夫妻、そしてその編集さん。極端に異なるバックグラウンドの組合せを前面に出すのかと思ったら、そうではなくて、若者達の中で起きる事件が主軸。少し非日常的な設定にどこか儚げな男女の掛け違った思いやりが切なく漂う。

大倉さんは発散してるように見えて大事なことは内に篭めたままという役なんだけど、う~ん、ちょっとどう表現していいのか判らないけど、どっか違う感じがする。犬山イヌコさん、髪型とカラリングで体型までもおばさんっぽく見えちゃうのってさすが七変化な女優さん。

丸山智己さんを舞台では初めて拝見しました。兄のため多額の借金を背負った農業青年の頑なさ、事故で不自由な身体になってしまったけれど、借金の負い目で無理矢理押し付けられた結婚相手を次第に愛しく思ってくる心の機微が見え隠れ。
右手を失った彼が全くギターを弾けない彼女に弦を弾きおろすことだけを教え、自らは左手でコードを押さえ、二人でようやく一人前のギター曲。彼の葬儀を終えた時に見つかったノートには彼女が何番目の弦を弾けばいいのか判るためだけの楽譜、彼女以外の誰にも判らない曲が刻まれている。彼女が弦を弾く時には必ず彼が寄り添っていたことを知ってる観客には彼への消失感が大きく迫ってきて胸が詰ります。

全体的には盛り込み過ぎで中ダルミした結果、展開が判り辛くなってる気がします。整理してあと30分位タイトにしてくれたらよかったのに。

客入れ時に流れる渡辺香津美っぽさ満点の夏向きミュージックと繰り広げられる惨劇と呼んでもおかしくない事件のギャップ、そして卑怯にも心揺さぶるラストシーンへの落とし方は音楽の持つ力を知ってる人だから使える反則技だな。

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