LEMON LIVE Vol.1「純粋人―ジュリエット―」
29日 LEMON LIVE Vol.1「純粋人―ジュリエット―」下北沢駅前劇場
POOL-5の斎藤栄作さん企画・脚本・演出、小劇場系の俳優さんで【男性を中心とした作品】を上演するプロデュースユニットの旗揚げ公演。
久し振りの駅前劇場。割と前方の席で膝丈より低い椅子。座面が前傾してるのでそのまま座るとどうしても前のめりになっちゃい後ろに迷惑、何とか真っ直ぐ座り努力をしてると次第に腰に負担が掛かり、2時間ない芝居だったのだけど最後の30分はかなり辛かった(^^;
16世紀の宮内大臣一座では新作が書けない座付作家のウィル(=シェークスピア)を興行主のフィリップが劇場内に缶詰め。作家の座を狙うベンやギャンブルで座長の弟から借金してる役者ポールに気軽にお金を貸す座長リチャード。フィリップが連れてきた新しい役者サムが裏方のロンを気に入って...
オープニングで“16世紀”と言ってるのに、ウィルは航空券とサッカーボール持って登場。W杯観にドイツ行く(当時まだサッカーは競技になってないしドイツなんて国もないし)だの、壁にはW杯の新聞記事が貼ってあったり。綿パンのようなカジュアルウエアをベースにお手製です、な学芸会風衣装の上にイングランドのユニフォームもどきを着てトンボメガネ。
とにかく狙ったかのように全てがやけにチープ、そしてウィルとかフィリップとか名前呼んでも外人にはゼッタイ見えないし(爆)で更に嘘っぽさを増徴。
あぁこれはシェークスピアのバックステージものをやるという現代の劇団かなにかのお話ね、と思いきや出てくる人、出てくる人みんなおんなじような様子で「え、じゃぁこれシェークスピアの時代の話というのがホントなのか?」とのっけから混乱する。
現代として16世紀を笑い倒すのか、16世紀に浸りきるのか、はっきりして頂きたかったな。ビジュアルから想起するものがワタシの中ではかなり大きいのだということに気付いたりして。
ウィルが軟禁されてる部屋の前をみんながドアを入っては出て行き、必ずそこで問題を起こし、って導線もだけど、ストーリーや会話じゃなくて役者さんの小技で笑いを引き起こそうとするとこがコントっぽい。有馬さん大車輪でお疲れ様です。
暗転のたびにウィルの状況ナレーション。音声が小屋のサイズとあってなくて妙にそらぞらしい。役者さんそれぞれ違う劇団に所属しているからか、芝居の質が揃ってないのが良い方向に転がれば面白さとなるのでしょうが。
一座の面々のドタバタ劇にひとひねりを加えるためなんでしょう、ロンが持ってる土地を劇場建替え用地として巻き上げるためリチャードが弟と組んでロンをポールの借金保証人にと企てる。でもその手が使えるのは、サムが文盲のロンに字を教えたからで、それって計画段階ではないファクターだったはずで強引過ぎる。いっそ直接ロンを借金地獄に落としちゃえば良かったのでは?サムが保証人になっちゃったロンのため一夜で稼いできた手段にあそこまで驚かれたのもなぁ...当時の役者が体で稼ぐのってかなり普通のことだし。
それぞれに味のある役者さん達の集合体としてはかなり不完全燃焼な舞台だったかと。


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