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June 09, 2006

「やわらかい服を着て」新国立劇場

8日 新国立劇場「やわらかい服を着て」新国立劇場 小劇場
劇場テーマ「われわれは、どこへいくのか」シリーズ3作目。永井愛さん書き下ろし演出。イラクで日本人3名が人質となった事件(いつの出来事だったかすっかり忘れてる自分に呆れました)をからめ、日本の弱小NGO団体の活動を軸に流転するリーダーの2003年から今年までNGOの事務所の一室を舞台に描いた作品。

イラクとかNGOとか言われただけでちょっと引き気味になってしまう軟弱者にのワタシにはハードルが高いかも、と不安な気持ちで観始めたのだけど、大上段に構えず人が人として生活する日常の目線で描かれた作品にすんなり引き込まれました。
人が集まると避けられないぶつかり合いを恋愛沙汰に転化しているのは、とっつき易さを狙っているのかもしれないし、人らしさの象徴なのかもしれない。単にサークル内での恋愛沙汰と受け止めてしまったらそれまでなのだけど、重いテーマを真っ直ぐ描かれるよりは気楽に観られるし、その分永井さんが本当に伝えたいことも敬遠せずきっちり受け止められたように感じます。個人的にはけじめを付けに来たリーダーの婚約者が「5分だけ」と戻ってきたのは理解しがたくて(観ながら「戻るって言うな、言ってくれるな」と念じてみたんだけどダメだった(^^;)ちょっと不満が残りましたけどね。

役者さんは存在感ある人揃い。吉田栄作さん、初舞台とは思えない大物の空気感。台詞も動きも計算されているのにとても自然。自ら作曲したという歌もいいですわ。間近で見た背中は筋肉の付き方がたいそう美しくって惚れました(笑)また舞台で拝見したい。でんでんさんの暖か味ある社長の登場で客席が和みます。1幕では浮いてる感のあった小島聖さんは2幕での日常を演じる役どころを見て納得。ちょっとズルイ気もするけれど、ひっきー風な若者役の山中崇さんがとってもいい!

やわらかい服、それはいつ何のために着るの? 服を着たらどこかへ出掛けよう。どこへ?...なんて連想ゲームの行き着く先、それがここ?

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