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May 30, 2006

SHINKANSEN☆RS「メタル マクベス」(ネタバレ)

27日ソワレ SHINKANSEN☆RS「メタル マクベス」青山劇場

前2回の感想として、大詰になるまでのグレコ(=マクダフ)の立場が明確じゃないのがもどかしかった。まぁそもそも原作がそうなのであって今回に限ったことじゃないんだけどね。1幕セリフほとんどないし、たいていはマクベスがダンカン王を殺したんだろうとマグダフが疑う辺りから彼にスポットが当たり始めるじゃないですか。だけどマルカムへの王位奪還を旗印にマクベスへの攻撃をする訳で彼がメインではない。なのに魔女達の予言でも実際にもマクベスを倒す重要人物。シェークスピア戯曲ではありがちな劇団への当書きご都合主義と解釈することもできるけれど、なんかすっきりしない立場の人なのよね。

クドカンの本では最終的にレスポールJr.(=マルカム)も死んで残るのがグレコ、つまり次期王はグレコになるだろうという暗示で終わる。しかもJr.から「復讐のために戦おう」と声を掛けられた時に「そんな必要はない。」と彼自身のために戦うと宣言してる。ワタシにはとても新鮮ですっきりした解釈だったのですよ。それだけに尚更、2幕途中までのグレコはランディとの対立構造もないし自身の出世欲もみせてない、ただのイイ人に見えて。更にマクダフ北村のマクベス内野への対抗心をみせる場面が松本の時より少なくなってしまってたため、バンド内でのポジションも中途半端でもやもやしていたのでした。

それが今日の舞台では明快になってました。はじめからレスポール王を間に挟んで常に3人で三角形を作るような位置にいて、ダンスでさえJr.とほとんど同じ動きをしてたり。セリフがなくともJr.とグレコの立場を同等にみせることで次期国王を狙えるポジションの人間というのがくっきり。マクダフとしても、ダンカン・ミュージックの社長への取り入り方、きよし坊ちゃんへの接し方などでマクベスの次を狙う男という部分が前面に出てきたように見えた。
そういやレスポール王がマクベスに二度問う「誰のために戦う?」はグレコにも間接的に届いてる質問でもあるのかしらん。クドカンおそるべし。

最初から狙ってのキャスティングなのかどうか判らないけど、王様専属歌手の冠クンが道化(スペルは違うけどクラウン)役というのは出来過ぎだよね。「私は誰のために歌えばいいですか?」って冠(クラウン)が乗っかるのが王様ってこと。誰でもいいのよね。

うっちーは歌がかなり安定してシャウト高音まできっちり出せるようになってきたのはいいのだけど、個人的には面白味に欠けるお手本通りな感じがロックじゃない気がする。
「炎の報告」のJr.とグレコ、レスポール王を挟んでの派手なヘッドバンクは髪の色が紅白なんで連獅子を連想しちゃいました(笑)。
カーテンコールのバンド紹介では未来クンとたか子ちゃんが争うように海老反ってるのが面白過ぎ。日増しに舞台を楽しんでるお二人。

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