東宝「エリザベート」(武田トート)
4日ソワレ 東宝「エリザベート」日生劇場
初演(2000年)に観て以来久し振りのエリザ。観る気になったのは昨年宝塚版を観て作品への印象が変わったことと、武田トートに興味があったから(笑)
初演の東宝エリザはシシー(=エリザ)一人が主役でその他は一緒くた、みたいな印象だったし何よりエリザに魅力を感じられなくて楽しめなかったの。唯一ルドルフがいいなぁと思って彼中心に観てました。きっと人気になると思ったルド、井上芳雄くんでした。
宝塚版ではトート閣下が主役でシシーはちょと引いた感じになっていてドラマとして納得しやすかった。だって自分の自由にならないことばかりと不満を言うだけだったり、家出して20年近くも外国放浪してる(それも国民の税金でだよね)なんて主役として何が魅力なのか判らないんですもん。それより恋したシシーを自分のものにしようとするトート閣下の恋物語として観る方が感情移入もしやすいと言うもの。
本日のキャスト:武田トート、石川ヨーゼフ(国王)、パクルドルフ(ちびルドは苫篠くん)、寿ゾフィー。
帝劇改装中につき日生での上演、舞台がこじんまりしたためなのか、昨年と一緒なのかはなにせ比較するのが初演のワタシには判らないんだけど、映像を多く取り入れていたり、セットはいくつかのパーツに分けて小回りの利く建て込みでちょっと小劇場っぽいくて面白い。シシーの落下シーンだけはいただけなかったけど、ハンガリーの反乱シーンの映像は上手いなと。
そして眼目の武田トート。トートダンサーズに囲まれての登場シーンでは正直「ち、ちっちゃい...(^^;」と不安になったのだけど、第一印象ってのは覆せるもの。
あやしい(妖しくて怪しくておかしい)動きやキラキラでひらひらな衣装や外見は少女マンガかアニメから抜け出してきたみたいだし、キャラ創りのどこにもリアルがみえないとこにコスプレっぽさを感じさせる。それでいて似合ってるってとこが重要ね(爆)
まだ幼さが残るやんちゃなトートがお転婆シシーに一目惚れして自分のものにしようとするのは判り易い。シシーの行動に一喜一憂するとこなんて、今までのどっしり構えた黄泉の帝王さま達とは一線を画す新しいトート閣下像。
歌はミュージカル発声はできてないし、するつもりもないみたいで、声は出るけど肺活量少ないのかすぐブツ切れるのは改善して欲しいと思うのだけど、ポップロックでがむしゃらなハートを感じられる。見せるところはきっちり持ってくし、かなり好き。
観劇後にボーイ・ジョージを思い出しました(顔の大きさはだいぶ違うけど)。
トート像が新鮮なだけじゃなく、作品の印象もまるで記憶にあるものとは別物になってました。シシーとトートの歌が多いのは変わらないのだけど、主要登場人物それぞれに均等に見せ場があって、トータルとして全員の物語のようだった。主役二人が飛び抜けてる感じがしないのは良いのか悪いのか?まぁワタシはこっちの方が好きだな。
一路シシー、初演より若くなったかも。寿ゾフィーは低音ドスが利いてて怖い皇后様にはぴったり。村井さんはエリザパパでも「ちょい悪おやじ」。パクくん体格が良いので、トート閣下に甘えるとこはちと別の意味ありげ(^^;。石川ヨーゼフは心から真面目でシシーを愛しているのがひしひしと伝わってくるから可哀相になっちゃう。なんでこの人のことを判ってあげないんだ!>シシー


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