« 山の手事情社EXTRA企画「ひかりごけ」 | Main | 新国立劇場「マテリアル・ママ」 »

May 02, 2006

BQMAP「天守物語」

May 1 BQMAP「天守物語」シアターサンモール
初BQMAP。友人から頂いたチケット(多謝)で観て参りました。
劇団のカラーらしきアニメ・キャラ実写版のような登場人物に派手なアクション。鏡花の作品をベースに遊び倒すのか?と思いきや、ちょいと切ない恋愛物語もあったりして。
ん~~、あくまでも個人的な印象ではセラミューでキャラメルボックスな天守物語でござんした。
天守好き(台詞は全部入ってます(笑)なもんで、そりゃ驚きのシーンも多かったですがね、アニメ風と思えばありだな、って気になります。

現代の若者カップルが姫路城を訪れて二人の物語が展開する中に原作が織り込まれる形式。現代部分のほかにもオリジナルの台詞があって、原作に上手く溶け込ませてるのと違和感があるものとの揺れが居心地悪くなったりもするのだけれど、おおむね自然に繋がってるかと。
衣装はお天守勢は中華風っていうのかアニキャラのコスプレっぽい可愛い感じ富姫もキャミのカシュクールドレスにふわっふわのロングコートみたいなうちかけ(裲襠とは書けない)赤いハイヒール。武士チームはバトルゲームキャラ風はかまもどきに太いベルトにやけにごつい刀、亀姫は...おかっぱ茶髪でひらひらスカートざんした。そう、見た目にアニメなの。なのに現代の若者たちは所謂ふつう、というか青年団に登場しそう(失礼)な地味な普段着っていうのは何故なんだろう?

イチバン驚いたのは、図書之助の追手として播磨守が自ら天守に上ってきちゃったこと!いやぁ目が点になりましたわ。そして富姫勢が絶体絶命に追い詰められてしまう、その時に「天にかわっておしおきよ(とは決して言ってないんだけど、ワタシにはそう響いた(爆)」とばかりに亀姫さま一行が登場、しかも夜叉ヶ池の雪姫様まで助太刀に連れて来てるのでした。ここからが劇団の見せ場の大立回り。亀姫様の武器は鞠、舌長姥はもちろん舌でグルグル巻きにして、朱の盤坊は力任せ。雪姫様の武器は...吹き付ける冷気?だったみたい(雪の女王と勘違いしてるのか?(^^;)
形勢逆転、播磨守を殺そうとするんだけど、図書さまの許してやってくれとの頼みで彼は「はっはっは」と笑いながら階段を降りていき、新たな討手が来る前になんとかしなきゃ...でも目が...とみんなで嘆いてるとこに桃六が登場して天守の大団円。その後にカップルの切ないエピソードがおまけのように付いてました。いっそ若者は導入部分だけで、アクション~ハッピーエンドで盛り上がって終わりにしちゃっても良かったように思います。

富姫の竹内順子さん、亀姫の高瀬郁子さんともに台詞に力があるので二人のシーンはぐっと引き込まれるのだけれど、男性陣、とくに桃六と図書之助は正直ツラかったです。劇団員の年齢構成的に難しいのだろうけれど桃六が年寄りに見えない。図書之助役の人は鏡花の台詞にかなり苦戦しているようで、それにいっぱいいっぱいだったのかな?芝居がかなりおろそかで、持ち道具もぶらりとしちゃって、ただ立ってるだけに見えてしまうことが多かった。播磨守の方がカッコ良く見えちゃうってのはマズイでしょう。
そんな図書之助の見せ方とか、侍女達の動きとかダンスなど演出的にもうちょっと頑張ってくれたらもっとキレイに見えるのに惜しい。衣装の凝り具合に比べると獅子頭の貧弱さも気になります。獅子じゃなくて龍にしかみえないし(^^;
とか言っても、はっとさせられるシーンもありました。例えば、図書之助は天守に上って富姫をみつけた時からずっと視線を伏せてなるべく姿をみないようにしていて富姫も図書をそんなに見ていない。それが手燭の火を付けて貰いに戻って来て、火を付けて明るくなった瞬間に初めて互いにじっと見詰め合ってその時に恋に堕ちる。富姫の「帰したくなくなった」が実に効果的なの。
そうそう、侍女達は薄が山吹になっているほか、女郎花が蒲公英にと、全て秋草じゃなく春草に置き換える細かい気配りもあったりして。

|

« 山の手事情社EXTRA企画「ひかりごけ」 | Main | 新国立劇場「マテリアル・ママ」 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference BQMAP「天守物語」:

« 山の手事情社EXTRA企画「ひかりごけ」 | Main | 新国立劇場「マテリアル・ママ」 »