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March 23, 2006

松竹「越路吹雪物語」

越路ファンだった母に連れられ舞台を観たことがあるだけに、初演の時は受け入れられるかどうか判らなかったし先日のTVドラマもパスしたのだけれど、気にはなっていたのでやっぱり観ることにして。Web松竹のおかげでチケット手軽に入手できたので行くまで知らなかったけど完売公演だったのね。
音楽+時代の記憶があるとツボにはまることが多いので、もれなく今回も音楽で心を揺すぶられ、更に高畑さんの岩谷時子に泣かされまくり。

舞台は岩谷さんの越路さんへ贈る弔辞ではじまり、二人の出会いからの半生を丹念に。主に岩谷さん、時折は越路さんの恋人だった真木小太郎@草刈正雄さん(マイク真木さんの父上だそうで)の目線から見た越路吹雪を回想して紡ぐ思い出の数々。芝居してる時の池畑さん(役者の時はピーターじゃなくて池畑慎之介)は実にナチュラルに女性をやってる。女形じゃなくて女優。ちょっと身勝手だけど憎めない天性の明るさを持つ女性を鮮やかに生き抜く。高畑さん岩谷は等身大でリアル。派手なところは全くないのにちょっとした心の揺れさえ手に取るように伝わってくる人物造形。「愛の賛歌」の訳詞を書き上げてピアノに合わせて朗読するシーンは感動的。熱い想いが客席全てに伝わる。岩谷さんの想いの真摯さに打たれまくり。狂言回しが岩谷さんということもあり、実は「岩谷時子物語」と言ったほうが正しいのではないかと思うのでありました。ま、それだとキャッチーじゃないから仕方ないよね(^^;

物語のあとに越路ヒットメドレー。芝居と違い歌は決定的にこーちゃんではないのね。ヅカトップ時代の台詞で「今日は音1個ずれちゃったの。プロとしてやっちゃいけないよね。」というのがあって、正直『これ言った後に歌うのキツイ...』と案じてた訳で。
その他にも歌う表情(斜に構えて目をすがめるとこ)や肩を動かす仕草がデフォルメ過多、物真似になっているようなのが好みじゃなかった。曲を聴きながら懐かしみながら「あぁそうじゃない」と思ってしまう(ヤな客だ)。いっそ真似ずに池畑慎之介で歌い上げて欲しかった。実在のよく知られた人物を演じる上でどっちにするか迷う部分だとは思うのだけど、衣装化粧の見た目は似てるのだから、歌は真似るに比重を置かずきちんと歌う方がよかったんじゃないかと。

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