« ちらし?! | Main | 「三月大歌舞伎」夜の部 »

March 10, 2006

五反田団「ふたりいる景色」

8日 五反田団「ふたりいる景色」こまばアゴラ劇場
五反田団とMONOの金替さんのコラボということで。たくさん笑ってチクリと胸が痛むような切なさとおだやかさに包まれた一時。

五反田団の特徴である子供の落書きみたいなきったない手書きのビンボー臭いチラシをやめて今回は特別にオフセット多色刷り(を確かに入手したのに見当たらない(汗)余分にお持ちの方いらっしゃったら1枚わけてくださいm(__)m)ってどういう心境の変化?でも当日パンフはやっぱり鉛筆手書きのコピーだし、チケットは吹けば飛ぶような切れっ端(でも絵が可愛いの)だし。

即身仏になりたくて万年床の上で時折写真を撮るほかには何もせず胡麻だけ食べてる男と同居してるフツーな彼女。彼女は彼が好きで、でも彼が何考えてるか判んないし、死んでなんて欲しくないし、だけど気持ちをぶつけても糠に釘ほどの反応もないし。彼からみれば彼女の考えがわからない。
彼女の現実の友人や彼の妄想の胡麻の精が登場して二人の溝の深さ、埋められない距離の遠さがひしひしと。そしてこれも彼の夢なのか記憶なのか、彼女の願いだったのか、ふたりでいる穏やかな光景が先の不毛な二人の会話とは比べ物にならない大切なことにみえて。

恋人の日常的な部分を顕微鏡で覗き込んだらこんなかもしれないね、っていう当たり前をちょっと大袈裟にしただけかもしれません。でもそんな風な見方ができるってすごいと思うのね。そしてこんな充実した作品を\1,500(ワタシは会員チケだったから\1,000)で観せてくれちゃうって本当に素晴らしい。

|

« ちらし?! | Main | 「三月大歌舞伎」夜の部 »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 五反田団「ふたりいる景色」:

« ちらし?! | Main | 「三月大歌舞伎」夜の部 »