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March 14, 2006

Me&Herコーポレーション「ハゲレット」

13日 Me&Herコーポレーション「ハゲレット」紀伊国屋ホール
もちろん原作はシェークスピアの「ハムレット」。脚本はラッパ屋の鈴木さんで演出が山田和也さん。タイトルもだけど主演の近藤芳正さんの大胆なおつむりのチラシはインパクト大でしたね。そのせいか(そんな訳ないだろうけど)前売は完売。

ハムレットはそっちのけでのドタバタ喜劇なのかと思ってたら、どうしてこれがちゃんとハムレット。衣装もセットもシェークスピア。それがすっきりコンパクトに1幕2時間10分程度に納まってるのでスピード感があり、さくさく観られます。
『もっとも笑える悲劇』と前口上で言う通りの作品。ただ笑えるだけじゃなくて「こうも受取れるのか」と裏読みの視線がユニーク。

若ハゲである必然性は全くないのだけど、それゆえに身近に感じられる庶民的なハムレット。悩むが故のハゲ、その原因が母親のふしだらさで...となった途端に国を憂う高尚な作品だとばかり思ってたのが急にもっと卑近な家族劇に思えてくる。彼等の行動の動機付けの解釈による台詞がまた面白い。これは前日の「十二夜」と共通してるかも。
それでいて冒頭の子供じみた雰囲気はイギリスから戻る墓掘りのシーン辺りから消えて物語の最中に成長するとこもあってかなり本格派。
達者な役者さん揃いでベンガルさんのクローディアスなんて卑怯なキャスティングもあってたくさん笑わせてくれます。久世ガートルードでさえ吉本新喜劇ばりのネタやってくれちゃう(さすが男前)。近藤さんはほぼ出ずっぱりでフル稼働。決闘シーンちゃんと殺陣があってかなりの運動量。こんなたいへんなのに13日間休演日なしって凄過ぎ。どうかお身体大切に。

開演前に数名の役者さんが道化や楽師、パンフ売りに扮して客席をうろうろ。湯沢さんはリュートを爪弾きながら「劇とは一切関係ない歌」を口ずさんでます。その姿を見てキャスティング理由にあぁと思い当たるのだけど、それすら見事に裏切る二重の騙しにしてやられた(^^;

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