「よいことわるいこと」
青年団リンク・うさぎ庵公演 Vol.3「よいことわるいこと」@アトリエ春風舎
小竹向原という池袋を基点に出来る人には近いけどワタシにはさほどでも...という町での公演、20時開演というのはとても助かります。
フラットな劇場の四方に2段の客席を設え、白いゴム紐でいびつな四角に囲ったセンターステージがリングみたいにも見える。芝居は格闘技的闘志が剥き出しってイメージからはおよそかけ離れたものなんだが。
好きな花の樹木ごとに街区があってペットと一緒に埋葬してくれる公園墓地の社長と社員と訪れた女性客の会話、ホスピスの患者と医者、の2つのテーマの物語が交錯し時に登場人物名が絡み合い「...ってとこで目が覚めてね」という言葉で次のエピソードが始まる夢十夜の語りを聴いているような。連なる繰り返しは角がなくて延々と続くオセロゲームをみてるようで。
ただ、延々と続く感というのは「どうやって終わるんだ?」の苛立ちも呼び覚ますところがあって、そしてあまり納まり具合が良いとは思えないとこで断ち切られてしまった不完全燃焼気味なもやもやに包まれる。
葬儀屋さんの「私の名前、へんでしょう。『鶴田亀吉』だなんてねぇ目出度すぎちゃって。桑原だったらまだ良かったのに『くわばらくわばら』ってねぇ...」というようなセリフ。作為的なのだとは思うけど「くわばら くわばら」は語源的には雷避けのまじない言葉。転じて災い避けの呪文としても使うけど葬儀屋に似合う言葉じゃないし言いながら拝んだりはしません。そして昔は同義語として「つるかめ つるかめ」と言ってたのだよん。と、夢の物語にツッコミ入れてみたりする。
ま、「おやじったら吉まで付けちゃって」てひとことはツボでしたが。
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