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February 12, 2006

「アンナ・カレーニナ」

10日マチネ 東宝芸能「アンナ・カレーニナ」@ル テアトル銀座
愛が足りない(と言うより『観れたら観たい』レベル)からか希望日のチケットは自力で取れなくって交換でなんとか観られることに。
お堅いトルストイの長編を2時間半程度のミュージカルにしちゃうっていう発想がスゴイ。アメリカンショービジネスの貪欲さには恐れ入っちゃいますわ。

日本版の演出は鈴木裕美さん。全体としてヒロインの一路さんよりも、井上クンをいかにかっこよく観せるかを主軸に置いた舞台に見えたのは気のせいでしょうか?(笑)

短い時間でまとめるためにアレクシスが自殺未遂したとこや駆け落ちしてからの二人を取り巻く冷たい環境がカットされ、人物像にメリハリを付けるため?キティ(原作ではキチィ)を道化役よろしくコミカルに描いてみたりと努力はわかるのだけど、結果としてアンナの「この人に捨てられたらどうしよう」に始まる不安やどろどろした感情の描き込みが浅くなり、アンナの表面的な行動だけを追う展開になってしまった。これじゃ「アンナが全部悪いんだ」としか見えず、同情できないんじゃないかしら。死の前に息子を想って歌い上げる見せ場でも「置き去りにして出てったのはあなたじゃないか」と身勝手な言い分に思えて泣けない。山路さんのカレーニンが愛情表現が不器用なだけで家族を愛してる良い人に見えちゃうから尚更ね。ミュージカルよりも単純化したストーリーでも深みを持たせられるオペラの方が向いてる題材だと思った。
エリザベートに次いで一路さんが演じるヒロインがワタシと相性が良くないのは偶然だろうか?(^^;

葛山さんは声に深みがあるだけじゃなく歌も上手でした。演劇系音楽劇だったら今後も是非出て頂きたい。山路さんも井上版「ファンタスティック」初演時に比べて見違えるようにお上手になってた。新谷さんと小市さんも健闘してたけど、ミュージカルとしてはもうちょっと頑張って頂きたいですわ。キティ付メイド役の女性(ももさわさん)ロングスカートを美しくひらめかせてのアティテュードがおきれいでした。

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