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February 19, 2006

「ベルナルダ・アルバの家」

18日昼 THEATRE 1010「ベルナルダ・アルバの家」@シアター1010
劇場名にちなんで\1,010の千住席(劇場主催公演でのみ2階最後列がこの値段になるの)初体験。タッパのある劇場で客席に傾斜があるためとても観易い。劇場サイトの見え方比較写真で感じるよりも舞台に近い感じがする。キャパが違うとはいえ青山劇場の2階席なんぞに比べたら、この施設内でこれだけ観えて\1,010というのは素晴らしい!

1月はじめに主演が病気降板し急遽の代役となった小川眞由美さん、更にはスケジュールの都合で降りた末娘役のため上から順に役がシフトした3人の女優さん達はさぞかし幕が開くまでにたいへんだったでしょうに、2ステージ目だというのにそんな気配を感じさせない完成度。ワタシは知らなかったのですが、小川さんって文学座一期生でらしたんですね。他のキャストも文学座や円など手堅い方達ばかり。なるほど~と思わされる存在感と台詞の通り良さ。演出家の高瀬さんも文学座だから、実質は劇団公演のようなものだったのかな?

二日続け全体を見せるタイプの回り舞台だわ。こちらでは円周1/4ほどに沿って遺跡で見るような模様が描かれてる石の壁。窓に見立てる狭い隙間をあけて壁の続き。回り舞台半分位をブーメランの形に囲んでスペインのテラコッタ風の床。壁の内側には堀りこんだ質素な祭壇。そっけないのにアルバ家の陰鬱さ、村の風土まで感じさせる洗練された装置は劇場の芸術監督朝倉摂さん作。好みでした。

物語初見。5人姉妹に対し専制君主として振舞う母ベルナルダ、それぞれ嫌気がさしながらも家から出て行かない娘達。時代と国の文化的背景を推測するにしても、なんとも家族的な交流のない一家で不思議。特に娘達は全員が全員と仲良しじゃない個人の集まりみたいで不気味。5人もいるのだから、共に戦えば母親にあぁまで押さえつけられなくて済むはずなのに、とイライラする。結末も「やっぱりこうなるのね」としか。

いかにもTHE新劇で、劇場が目指していると言う“新古典の再発見”という意気込みが伝わってこなかったのは千住席だったからでしょうか?
 ※新古典の再発見-20世紀初頭に活躍した劇作家の名作を、現在第一線で活躍する演出家を起用、積極的に従来の解釈にとらわれない斬新な表現で上演し、現代の観客に提示していく試み-とのこと

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