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January 30, 2006

NODA MAP「贋作・罪と罰」東京千秋楽

22,29日 NODA MAP「贋作・罪と罰」@シアターコクーン
某通信オフと千秋楽。
この舞台はとにかくたか子ちゃんの英にやられた。冒頭からキリキリと張り詰めた心の糸が見えるようで、こちらも緊張してしまう。そしてそんなピリピリした英を包み込むような才谷の大きさにも。
たか子ちゃんの硬質な台詞回しと思いつめた目つきが悩める英を如実に現している気がする。おつばさんを手に掛けたことで信念が揺らぎ、徐々に自分が間違っていたことに気付き始めるけどそれを認めたくない自分と戦っている姿が痛々しくて。才谷に悩みをぶちまける時、赤児のように身も蓋もなく慟哭した後に才谷を見上げる表情は、憑き物が落ちたように疲れ切ってはいるけれど限りなく無垢で美しい。特に今日(千秋楽)「人殺しを抱きしめる気持ちはどう?」と英の問いに答える才谷の「たまらん」が胸に迫ってきてこちらもたまらなかった。

観る位置によって印象が様々に変化する舞台、今日は表の下手端から。照明を落としてピンにした時のコントラストがとても美しい。大政奉還の場面では英、慶喜、竜馬の3人を一度に見ることが出来た。

今更になって気付いたこと。冒頭おつばさんは外で仕事してて家に帰ってきた(引き戸を開けて入る)んだったのね。英が最初に質入に来た時、えぇじゃないかの騒ぎを聞きとがめたおみつさんは英と一緒に外に出てぐるっと家を半周して裏口から家の中に戻ってた。これに気付いたら、おみつさんの家が坂の上に建つかなり敷地の広い家で、囲んだ道の向かいの家で左官屋が仕事してる、なんてことが具体的なイメージとして見えてきた。

思い浮かんだことあれこれ。
「えぇじゃないか」は学生運動のこととだけ思っていたけど、先頭の男が幕府馬車隊に“轢き殺された”って繰り返し述べられてたのは天安門事件も含まれてるということかな。

野田さんの芝居に世の中が付いてくることがしばしばあるけれど、今回は予想もしてなかったライブドア事件。使い道は違うけど拝金主義のカネかね金は才谷の考え方と似てるのか。

あと1週間早く英のところに母上からの金子が届いていたら、質屋殺しはしなくて済んだだろうに。英に金を与える人、奪い取られた人を同じ役者さんが演じてるのは皮肉なものね。

履物-「新しい雪駄はありますか?」-月星の雪駄、アキレス(は将軍の暗喩?)の雪駄、竜馬の雪駄...竜馬の雪駄ってやっぱりシューズ?
出演者のシューズ、N社製なのはロゴが勝利の女神を表してるから?婿だっただろうパパは置いといて、三条一家だけなら判るのだけど、おつばさんがA社製を履いてたのは何故?単に男女で分けた??

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